旧岩崎邸庭園
ヨーロッパへちょっと飛んでいました~と言うのはウソで~す。
こちらは「旧岩崎邸」。国の重要文化財です。
昨日は超音波検査の日でした。
9時半の検査のあと午後一時半からの診察まで時間をつぶさなくてはならないので
ヒマつぶしのためとりあえずカメラを持って出かけました。
病院は御茶ノ水。検査が終わってから丸善で下町散歩の本を買い
マックで遅い朝食を食べながら読んでいると、となりの湯島駅近くに「旧岩崎邸庭園」があるのを見つけ
行ってみることにしました。
1896年(明治29年)に三菱創設者・岩崎家本邸として建てられた洋館のなかを歩いていると
ここに住んでいた人々の息遣いとか立ち居振る舞いが目に浮かぶような雰囲気。
特に目を引いたのがヨーロッパの革製の壁紙を和紙で模したという金唐革紙による装飾。
桜の丸太表面に彫った型を和紙に押し付けて立体的な模様を浮き出しています。
壁紙の写真はうまく撮れなかったのですが、実際目の前にしてみるとゴージャスとしか言いようがなく
当時の栄華がしのばれました。
このサンルームに岩崎家の人々が集って何を語らっていたのでしょう。
このテラスに敷き詰められたタイルはミントン社製の特注だそうですよ。
立ち入り出来ないので、窓から手を伸ばして撮影しました。
かつては奥に見えるマンション敷地も岩崎家のものだったそうです。
いつも思うのですが、どうして日本人はこういった文化的遺産の周りにあのような無粋な(失礼)
建物を建てるのを許すのでしょうか。
同じ理由で、お江戸日本橋の上に架かる首都高速もありえません~。
この背後にも池之端文化センターがどーんと建っていますが
岩崎邸の屋根にかろうじて隠れる位置から撮りました。
庭には洋館の内部のところどころにモチーフとして使われているアカンサスの花が咲いていました。
時間が限られていたので駆け足でしか回れなかったのが残念です。
by wateringpot
| 2009-06-23 23:04
| 身近な風景
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